染色作家の鳴海友子さんの「背守り」ワークショップに参加しました。
場所は上野毛のKCC galleryです。
わが子の背後から魔物が入らないようにとの想いを込めて
母親が子どもの着物の背に縫い付けた「背守り」について
展示されている鳴海さんのコレクションの着物を見ながら
説明を受けました。
背紋用の図案を紹介する背紋帳や、明治時代の嫁の心得が書かれた「女児必要心得帳」も見せていただきました、
母親が子どもの健やかな成長を願って、ひと針ひと針縫った着物たちは
裕福な家庭のものと思われる貴重な生地もあれば、父親や母親の着物をほどいて仕立て直したものもみられました。
今回は、現代風に子どものTシャツに背守りをつけました。
基本の縫い方を教わったあとは、みんな好きなように仕上げました。
私は赤いフェルトで太陽を表し、水色の丸いフェルトで雨をあしらってみました。
鈴を付けて、音でも守られるようにと願いを込めてみました。
(実際に着て寝転がったら痛いと思いますが、ここはアートということで)
それから麻紐でリボンをつけました。
母親が、子どものことを思いながら手作業するのはよいものです。
鳴海さんの作品には、現代の子どもたちが好きなゴジラやバレエのイメージをほどこしたものもありました。
育児は大変なことではありますが、その時期ならではのこういう縫い物を
若いひとたちに伝えていけたらと考えます。