この時期、多摩川に行くとクワイチゴの実に出会えます。
ブドウみたいな、虫みたいな、つぶつぶが集まった実が白から赤、赤黒い色にまで変ったら食べごろの甘さになります。
大きく茂ったクワの木の木陰で、お弁当を広げておにぎりをほおばりつつ時々手を枝に伸ばしてクワイチゴを食べました。
こういうシチュエーションって、ゆったりした循環を感じて、うれしい。
食後に地面に寝転がっていると、風に吹かれてクワイチゴが上からぽとんぽとん、楽しげな音を立てて落ちてくる。
こういうのは食べごろの甘い実だ。
視線を地面に這わして見ていると、次から次へと小鳥たちが飛んで来て落ちた実をついばむ。
多摩川のクワイチゴ、初夏の楽しみのひとつです。