以前、赤い褌を縫ってあげた方から、洗い替えに何枚かほしいと言われました。
生地を何にしようかなと思っていたところ、家に手ぬぐいがたくさんあるのでそれを使ってくれないかということになりました。
職業柄、日本てぬぐいを使う人なのですが、奥様が生前に、端のほつれはよろしくないからと、両端を手縫いしたものを預かりました。そして、ぼそっと「まったく何やってんだか、とはっぱかけられているかも」とつぶやきました。
奥様のことは、とても大事にされていたという話をうかがっていたので、奥様の縫い目はすべてそのままで仕上げることにしました。
縫い目は「目」がついているということで、邪から身を守るというゲン担ぎの意味もあります。
何度も洗濯して使い込んだ手ぬぐいは、ほどよい柔らかさで、下着にするにはよいと思います。
今日は3枚仕上げました。
このような再利用の方法、いいですよね。