今回の参院選、緑の党の推薦候補・三宅洋平氏は、選挙後に
《このたび生まれた18万近い「能動的」な支持は、確実に世の中を良い方へ変えられる大きな力となるだろう。彼らが「本当の豊かさ」を実践し、享受するライフスタイルを通して、沢山の人を引き込めるはずだ。既存の政治では捉えきれなかった、完全にオルタナティブな政治勢力の誕生だと確信する。》
と、コメントしてます。
私も同じ想い。
今回の選挙、体制からいえば、より暗い状況を予想せざるを得ない結果となってしまいましたが、この18万という数に希望を見いだしました。
「選挙で、政治で、何が変わるもんか」という気持ちでいた私が、ほんの10日ほど前に、三宅氏の演説を動画で見て以来、夢中でことのなりゆきを追いかけました。
彼自身を国会に送り出すことは叶わなかったけど、公の場で、彼が語りかけたメッセージは、人の心を動かし、行動を生みました。そして、国会議員・山本太郎を誕生させました。
ネット選挙解禁の功績のように言われているけど、両氏の得票は、フォロワーの数より圧倒的に多い。
特に、三宅洋平は本人が演説中に、「フォロワーが15万人になったら選挙に出ようかなっておもっていたけど、1万5000で出ちゃった」って言うほど、一般的な知名度は低かったわけで。
それが得票18万だよ。
選挙期間中、彼がずっと訴えていたことは「あらそいのない世の中」にしようということ。
選挙を戦いにするな、闘って平和が実現できるはずはない。
話し合いにいくんだ、仲間に入れてもらいにいくんだ。
ほんとうの民主主義をとりもどそう、と。
その声は、遠い政治の世界の話じゃなくて、一人ひとりの「人との関わり方」の話として、胸に響きました。
傷つくことを怖れ、「自分の本心」を口にすることができなくなった私たち。
空気を読んで、言いたいことも言えず、感情に蓋をしたまま、心の機能を錆び付かせてきた私たち。
その心の闇が、今の世界の状況そのままなんだと、あらためて気づかされました。
「あなたがそうとしか思えないように、私はこうとしか思えない」
だからこそ、話し合おう。膝を付き合わせて、腹を割って。
臆せず、かっこつけず、自分を表現しよう。
あきらめずに関わろう、分かってもらおう。
そのメッセージに突き動かされた人たちが、家族や友人、知人に語りかけ、積み重なった18万票。
かくゆう私もソリの合わない父親に電話しました。
生まれて初めて政治や選挙の話をし、国の未来について語らえる大人として成長した自分の姿を伝えました。
そして、ありがとう、と。この世に生まれさせてくれて、命をありがとうと伝えることができました。
革命は内側から起こります。ささやき声が聞こえたら、怖れずに飛び込んでみよう。