ほどき屋という名前


香川から上京して、今夏で4年になります。上京当時、ジュートの端をほどいて糸を巻き取っていたのが「ほどき屋」という名前の由来です。ほどくものといえば、糸のほかにもつれた人間関係とか凝り固まった心身とか。以前、体調を崩して体が動かなくなった経験がある私は、「ほどく」という言葉にとても興味を持ちました。これといったキャリアもなく、40を過ぎて上京して以来、よい環境に恵まれ生活してきました。ここ最近は、布や糸、植物にとても親しみを覚え手芸屋さん巡りが楽しいです。また、出身地の香川に縁の有る「讃岐忌部氏」にも興味があります。最近仲良しのお友達は和歌山の出身で、モノつくりが好きな彼女は先祖の影響もあるのかしらとも思います。

オーダー服を作っている年配の女性が「自分の作りたいものを自己満足で作るのではだめ」「お金を払って買いたくなるものを作らないと」と言っていました。確かにそうなのですが、私は現在のところ自分の意のままに「手置帆負命」や「日本服飾史」などを調べつつ、日常に取り入れることを考えています。

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