DVDレコーダー非っジョーにべんり♪ 帰省中の一週間、片っ端から予約してったドラマをまとめ見する今日この頃。まだ全部見てないけど、離婚弁護士とナニワ金融道とタイガー&ドラゴンは面白かったわ~ね。
まぁそれぞれによくデキた話で、リアリティとかシンパシーとかとは無縁なんだけれども、ストーリーとか演出とかセリフとか録画されたもの以外に、見てる側に響いてくるオマケのようなものがしっかりありました。
…というふうに思ったのも。
マチャミの負け犬ドラマがあまりにもつまらなくて。原案本が巻き起こした論争にはそれなりに興味があったし、キャストも割と好きなメンツがそろってて楽しめそうな気がしてたんだ、が。
主人公のカツゼツの悪さとか、ありえねーそんな会社とか、おいおいまた女編集者かよとか…、ツッコミどころが満載なのもさておいたうえで、要は、響かねぇーんだよなと。
「負け犬」「勝ち犬」って定義もキャッチィで面白いし、エッセイのネタとしては好企画であったのだと思います。現に本も売れたわけだし。
でもそれが、あたかも「女の人生観」みたいな扱われ方で、元本そっちのけで各種メディアで論じられちゃったから話がオカシクなっちまった。
人生に勝ち負けがあるのか? …なんて話ではありません。だって終わってないんだからそんなことわかりゃしません。原作者も言っているように(たぶん)、勝ち/負けっつうのはたぶん単なる記号にすぎないのです。そしておそらくそれは特定のライフスタイルの集合体を表示するもので、人生観のような哲学的なものというよりは、市場経済や消費生活におけるマーケティングの記号なんじゃないかと思います。
もとがマーケティングなんだから、集合体の記号でむりやりストーリー創ったところで面白い訳がない…。ステレオタイプの寄せ集めで人物がまるで描けてないし。
「負け犬」に共感するぞ、応援するぞ! と意気込んで見始めたこちらとしては、ものすごい肩すかし。
そう考えると、ワタクシのこのもやもや感にも説明がつくようです。
読んでる雑誌とか結婚式に着ていくもので勝ち組負け組を斬ってみせたのも、「へぇ~」とは思ったけど…それだけ。マンション買うとかありぇないし、内容はともかく会社とか仕事の部分もスタイリッシュすぎて何がなんだか。
つまるところ、いくらワタクシ自身が「30過ぎて独身子無し」という条件をクリアしたところで、主人公を含めドラマで描かれた負け犬チームの面々とは明らかに類も目も違うんだべな~と。なんだかね。そりゃー響くわけないよね。
ドラマ中の主人公のセリフに「失敗している時間もない」というようなセリフがありましたが、話の流れから言って、この独白シーンはヤマ場の一つっぽかったようですが、それすら遠い世界の言葉のようで。むしろ、そもそもの不平等な世界にあって時間くらいは皆平等に流れていくものかと思いきや、そうでもないのかとこの世の不条理を嘆くのでした。
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田舎であってもメディアの風にのっかって
流行の追い風に便乗する動きはありまするが
そうそうあおられた風にふわっと飛ばされないのが
哀しいのか愉しいのか
類がちがうのか(笑)と
また自分にかえって来るのでありましたぁ~♪
今年はいよいよ本領発揮にふさわしい幕開けを感じる私です。(^^)/
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あのドラマ、友人から宿題として出されてまして見たのですが、3分で見る気が失せました。
「女の人生観」の話にしたいんだなーと思ったとたんに…。
テレビなんてあんなもんなんだろうか。
宿題なので見ましたが、「結局この中では、ふつうに結婚して出産した鈴木杏樹が一番いいじゃん。もちろん表面に出ない悔しさや淋しさ、悲しみから絶望したこともあるけど、それを解決したのも日々専業主婦をしてきた積み重ねじゃん」と思ってしまいましたよ。
それじゃ…古ーいドラマと何が違うのか…。
>「負け犬」「勝ち犬」って定義もキャッチィで面白いし、エッセイのネタとしては好企画であったのだと思います。現に本も売れたわけだし。
>でもそれが、あたかも「女の人生観」みたいな扱われ方で、元本そっちのけで各種メディアで論じられちゃったから話がオカシクなっちまった。
そのとおりだと思います。
うまくまとめてくださって嬉しいです。
あーすっきりした。
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年始の「負け犬」は、私はキャスティングがいけないと思ったんですけど。年末にバラエティで面白めのがあったでしょう(もう忘れたか)。やっぱ久本雅美と、高木美保と、松嶋尚子(?オセロの)とかで。でもって、ドラマで永作博美(!爆笑)が出ていた。あっちのほうが。
雅美=負け犬の時点で、すでにミスだと思うんだけど。彼女、ドラマになると途端に気弱げになってしまう。杏樹の勝ち犬もねー、「光とともに」と大差ない。
というわけで、途中5分ほど見て思惑通りと結論出しました。
とはいえ、私も原作は読んでませんの。大きいこといえないね。イヤ汁というのも、いまいちよくわからない。汁は出さんだろう。にじむぐらいで。個人的な好みだけど、どうも彼女の語彙には馴染み薄。キャッチーの意味をはき違えてる感じがする。