品の良いその女性はとても落ち着いていて
一見、仕事もプライベートも充実しているような雰囲気の人でした。
背面から施術をし始めると、急に「何??」と振り向きました。
そして私の手をじっと見ています。
「手を温めているのですか?」
「いいえ、ただオイルをつけているだけですけど。」
どうやら手のぬくもりに反応したようです。
私は普段はどちらかといえば手は冷たいほうですが、人に触れると途端に手が温かくなります。
いつしかそのような体質になっていました。
別に何かで温めているのではないとわかった彼女は
すやすやと眠り始めました。
仰向けになってもらったときに
ぼつぼつと自分のことを語り始めました。
彼女は看護婦として婦長さんまで勤めていたこと。
ストレスが原因で仕事から離れ、休養していること。
そしてこれから先どうしていいか迷って何も考えられないこと。
私はただ聞くしかできなかったのですけど
デコルテをして終了したとき
私の両手を握りしめ
「この仕事を辞めないでくださいね。私はまた看護婦の仕事に戻れるような気がしています。」とおっしゃいました。
その顔からは
何かいらないものが落っこちたような清清しさと
持ち前の凛とした気高さが漂っていました。
アロマはときとして
クリーンアップの役割もするのかもしれませんね。。。。。
その方は、またナースとして人の役に立っていることだろうと思います。
身体をほどくと心もほどける
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