イチロー「もう、やばいッス…」王ジャパンとの別れにホロリ (サンケイスポーツ) – goo ニュース
> メジャーリーグのスーパースターをそろえた米国には、誤審がなければ
> 勝てた。アマ最強といわれるキューバも決勝で打ち砕いた。日本にはモ
> ンスターがいなくても勝ち抜ける組織力が、プロ野球72年の歴史の中
> で育っていた。日本野球の底力。いつまでもこのチームで戦っていたい。
> まさに後ろ髪をひかれる思いだった。
この一文を読んで、なんで自分が野球を好きなのか、なんでサッカーじゃないのかが、ちょっとわかったような気がします。言葉にするといささか陳腐ですが、「心を合わせる」とか、「みんなで一つになる」というようなことが、私自身すごく好きなんだと思います。
B型は自分勝手の典型みたいに言われますが、そしてそのB型の典型のようなイチローがこう語ったそうです。
「野球をやってきて、これだけチームメートと同じ気持ちでひとつの目標に進んだことはない。」
う~ん、野球って素晴らしいと思いませんか。
あるサッカー少年(今は大人ですが)が、以前野球とサッカーの違いをこう述べていました。
「野球は一人ひとりの役割がきっちりしすぎていて怖い。自分の打席とか、自分のところに球が飛んでくるとか、良くも悪くも責任の所在が明確で、特に待っている間はそのプレッシャーに耐えられない。
その点サッカーは、常にグランド全体が動いていて、自分もその動き合わせていると、なんとなく自然にプレーできる」
この言葉を聞いた時は、ああそんなものかなるほどなと思ったにすぎなかったのですが、今回のWBCを見るにつけ、さらにまた野球の奥深さを知る、良いきっかけとなって思い出されました。
我思うに、野球は「型」というものがきっちりあり、サッカーに代表される「流れ」のスポーツより、とても日本的なんだと。そう考えると球技とはいえ、むしろ武道、柔道とか剣道に近いような気もします。
ですが野球は一人ではできません。一人ひとりの役割がきっちりしているなかで、自らの役割をしっかりこなして行くなかで、チームが一丸となって勝利を目指す。口で言うのは簡単ですが、これって結構むずかしいことなんですよね。少なくとも、みんなで一つのボールを追いかけてゴールまで運ぶという行為よりは、臨場感に欠けるぶん達成しにくい目標だと思います。
だからこそ、それができた時の喜びはひとしおなんですね。WBCを見ていてつくづくそう思いました。
ふりかえって、今の自分。「組織力」なんていうとちょっと大げさですが、「心を一つ」にして事にあたれる仲間を得て、そういう場できっちり仕事をできる自分でありたいと、決意を新たにするのでした。
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今回の王ジャパンのように、投手陣がいくらふんばっても打撃がお寒く、あげくたった2点とられただけで、しかも自責点でもない藤川投手が戦犯のように言われる展開は、さぞかしチームの人心をばらばらにしたことだろうと思います。
かれらのだれが悪いというより、テレビ興業的にWBC日本代表はイチロージャパンですから、打撃で勝たなければまずい存在だったので、気の毒な面もあります。
それがたった1本の、失投をとらえただけのラッキーなホームランで全部ひっくり返るのだから、野球は怖く、面白く、ちょっぴり愚かしいです。
上原と福留があの準決勝のとき、言外に、それまでどれだけ雰囲気が悪かったかを正直に伝えていたので、あのシュートがきちんと決まっていたら今頃どうなっていたかを思うと背筋が凍ります。
まあ、そういう推理を楽しむ(?)のが私にとって野球の面白さかもしれません。