成人式の着物に思う

毎年、成人式のニュースには艶やかな着物姿の新成人たちが映し出されますが
最近は着物の洋風化が進み、とっても派手な装いも見られます。
帯揚げや帯締めを飾り結びにしたり、花やレースをあしらったり。
それはそれでいいのですが、行き過ぎるとせっかくのお着物が映えません。
着物は、丸い人体に平らな布を巻き付けて着せます。
極端に言えば、スイカを風呂敷で包むようなものです。(笑)
背中心を通して、襟元を締めて初々しさと凛とした清潔感をもって
帯を締めると、普段の洋服のときとは違った自分が演出できます。
着物の帯は、年齢と共に下のほうに下がってきます。
年齢に応じて、無理のない着かたができるのがよいところです。
振り袖は、胸高に帯を合わせますが、それによってすらりと見えます。
髪型もカールの多い、ボリュームのあるふわふわしたものは
ちょっと緊張感に欠けるかなと思います。
二十歳の晴れの日に、思いっきり自分を表現する着物の着付けを、もう少し
伝統的な意味合いから観てみるのもいいかと思います。
着物を着ると、普段できないような立ち居振る舞い、言葉も出ます。
日本女性の肚の座り具合は、こうした着物の装いひとつにも表れるものなのでしょうね。

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